「ブリーダー廃業」「ペットショップ閉店・倒産」などで里親を募集する
まことしやかな内容の、チェーンメールが飛び交っている様です。
友人の友人(つまり出所が曖昧)から、回って来るメールで
要約しますと
『ブリーダー廃業、ペットショップ閉店・倒産のため
数十頭〜数百頭の犬が処分寸前なので、里親を募集している。
無料で譲る。
飼えなくても、なるべくたくさんの友人に、このメールを回して欲しい。
タイムリミットまで時間がないので、宜しくお願いします。』 |
と言った「善意系」の内容となっているそうです。
この様な内容のチェーンメールは、'98年頃から存在しているそうで
一時、鳴りを潜めていた様ですが、また出回り始めている様です。
(不定期に出ては消え、出ては消えを繰り返している模様。 )
共通するいくつかの次項は
・知人の知人から、と言う「また聞き」。 |
・廃業するブリーダー、閉店・倒産したペットショップの情報、所在などが不明。 |
・その情報を発信した者(最初に発信した者)が不明。 |
などです。
それらのメールを受け取り
実際に犬を受け入れる事を考えたり、準備をされた方もいらしたそうです。
事実を知った時の悔しさや憤りは、やり場がありませんね。
落ち着いて考えてみれば
ブリーダーやペットショップは、生体を扱う道のプロであるはずです。
本当に里親募集を行っているならば、連絡先が明記されているはずです。
もしも「里親募集」や「犬を貰って下さい」などのメールを受け取ったら
そのメールを安易に転送したり、掲示板などに書き込まず
先ず情報の正確性を確認して下さい。
情報発信者や、ブリーダー、ショップの連絡先が明記されているか?
メール上のキーワードを、ネットでチョチョイと検索するなどして「裏を取って」みて下さい。
**メールのソース、ヘッダも見てみましょう。
海外サーバ経由ではありませんか?複数転送ではありませんか?** |
*ここで、法的な面からアプローチをしてみましょう。
ペットショップ、ブリーダーが「倒産した」のであるならば
そこで扱う(販売する)生体は全て「財産」と見なされるはずです。
財産と見なされる生体は、管財人が然るべく扱うはずであり
勝手に譲渡、販売は出来ないはずです。
また
繁殖や販売など、動物取扱業を営む者は、業種に応じ
都道府県知事または政令市の長の登録を受けなければなりません。
登録業者である事の証、「標識」「登録番号」といった識別票の類いや
動物取扱責任者などが表示・明記されているか?
などもチェックポイントとなるでしょう。
問い合わせる際は、上記を確認するのも一つの手段かもしれません。* |
**この手のメールは、時と共に形を変えて行きます。
出回れば、ソレを逆手に取る輩も出て来ます。
厄介な事に、 連絡先が明記されていたとしても
問い合わせた人の「個人情報を取得するがための連絡先」という事もあると言う。
更に
廃業、倒産、閉店を騙り(かたり)
引き取り料、ワクチン料等の名目で振り込ませ、逃げる手口などなど・・・
善意につけ込み、笑うとは、何たる事か。
ご用心、ご用心。**
(余談ですが、私はチェーンメールを受け取っても一切転送しません。
ソレがどんなに良い内容であっても。
そう。私は"sonny・ザ・チェーンメール・ストッパー?!"なんじゃソリャ?笑)
閑話休題。
当サイトでは「里親募集」などの情報は
「確実な住所や連絡先」などの確認が取れた場合のみ、告知したいと考えています。
その場合も、当サイトで行うのは情報の告知のみで、連絡は個人間でやり取りして頂く事となります。
万一、トラブル等が生じても、当サイトは一切の責任を負いかねます。
ネット上での生体譲渡についての是非は、各人で賛否が分かれる所と思います。
大切な命を繋ぐ「きっかけ」となるツールとして
ネットが活用されるのであれば、良いと思うのですが・・・。
情報の正確性の見極めが大変困難な事や
よからぬ輩も居るなど、様々な問題がある事も、事実の様ですね。
ある投稿がきっかけで、この件について色々調べ、私なりに考えてみましたが
「個人」として、「サイト運営者」として、コレは結構考えさせられましたね・・・。
その辺についての私的所感は、追々何処かに書こうと思います。
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