肌寒い一日。
ダニーが食餌をしている間に、ホタルをたっぷり撫でる。
撫でられている間、静かにしてとても嬉しそうなホタル。
ダニーの食餌が終わると、次はジャーキー。
2頭はそれをしっかり理解していて、わらわらと寄って来る。
ダニーには小さ目に千切りながら、ホタルにはしつけを兼ねながら与える。
最近では、ホタルは「お手、おかわり、伏せ、ハウス、待て」など
声コマンドを出さなくても、コチラの手の動きで応える様になった。
相変わらず、落ち着きは無いが・・・。
玩具「チュゥチュゥ」で遊んでいると
ホタルは、唸りながら引っ張って抵抗し続けるが
その内コテッと横になりクネクネと甘えはじめる。
前足から胴、そして後ろ足へと撫でて行くと、うっとり腹見せ。
ダニーも呼び寄せ、2頭を静かに撫でる。
帰り際、行くなとばかりにありったけの知恵を絞って
「構って攻撃」を仕掛けて来るホタル。
振り向くと、尻尾を千切れんばかりに振って真直ぐにコチラを見詰めて来る。
(お主、ヤルな。)
今日は何となく犬達に声を掛ける気になれなくて
黙々と諸々の作業をしたり
言葉をかける代わりに、犬達をいつも以上に撫でたりしていたのだが
そういう心情を察したのだろうか?
不思議な能力を持つゴールデンが、パートナーを守る為活躍する小説を思い出した。
オリャーとホタルに駆け寄り、首、胸、頭、背中、腹とあちこちを撫でる。
顔を近付けると、尻尾がブンブン反応する。
ホタルの頭と、私の額をくっ付けて今日最後の挨拶。
帰宅を察したダニーは、静かに犬舎入り口で見送る。
「お休み。寒いから風邪引くな」