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ジジ脱走

午後8時過ぎ。
何処からか犬の鳴き声が聞こえる。ダニーの鳴き声によく似た声だ。
しかしその音源はダニーの犬舎からではない。

自室窓から犬達の居る辺りを見るが
ダニーの姿は見当たらない。
ホタルは?と見ると、しきりに通りの方を気にして鼻をキュンキュン鳴らしている。
窓から身を乗り出す様にして耳を澄ます。
遮るもの無く空気を伝わって来るあの鳴き声は、紛れも無くダニーの声だ。
まさかジジ脱走?!

階下へ下り、犬舎へ近付くと案の定ダニーが居ない。
リードアンカーには金具が残っているだけだ。
自慢のデビルイヤーで鳴き声を頼りにダニーを探す。

懐中電灯で通りを照らしながら歩いて行くと
蓋の無い側溝にハマったダニーの頭が見えた。
地面から犬頭がニュッと生えているようである。
彼は振り返り私を確認すると、ひときわ大きく「ワンッ!」鳴いた。

「お前脱走したけどハマッちゃったの・・・オバカッチョだねぇ」
リード金具が緩みリードが外れ、自由の身となり歩き出したは良いが
50mも歩かぬ内に、暗がりの側溝に落ちてハマった。と言う訳だ。

ペッタリとオシリをついて座った格好で、後ろ足も伸び切ってしまっている。
(最近この格好で動けなくなる事の多いダニー。)
これでは立つ動作はできない。

スッポリと側溝に収まるダニーの腹に手を回し、立たせると
心臓がバクバクしているのがわかる。
もう大丈夫だよ。
躯をあちこち触り、痛がる所が無いか確認しながら元気づけていると
心配した母が駆け付ける。
バスタオルを腹に回し、「イルカ・クジラ救出作業」の様に側溝から救出する。

ヨレヨレと頼りない後ろ足を、バスタオルベルトで補助しつつ帰宅を促すのだが
当の本人(犬)は、アッチの草むらコッチの電信柱・・と散歩気分である。ヲイヲイ。

帰宅するとホタルは大喜びで大暴れ。
母はホタルのいつもと違う鳴き声が気になっていたのだと言う。
きっと異変を家人に教えていたのかな?
ありがとうの意味も込め、ホタルを褒めちぎる。

暫くダニーの様子を見るが怪我も無く、自力歩行もできる。ホッと一安心である。

それにしても
16齢で脱走?冒険心の強いやっちゃなぁ。
ハマって動けなくて鳴く?まだ生きていたいんだ!という叫び?
笑い話で済んで良かったけど、あんまりビックリさせるなってばよ・・・・。ジジ。

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2004年12月15日 23:58に投稿されたエントリーのページです。

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