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泣き虫ロンと優しきクマ

廊下から(ドタンバタン)と聞き慣れない音がする。
またナニカ悪戯をしているんだな?

でも何か変だ。
音の発生源は廊下では無く、屋上への階段からの様だ。

 

暫くして、静かになったと思ったら
今度は
聞き慣れないロンの鳴き声。大鳴きだ。
寂しそうな、救いを求める様な そして緊急を帯びた鳴き声。
(とにかく誰かに気付いてほしくて、ありったけの声で鳴いている)
そんな感じだ。

一大事か?と廊下へ出てみると
屋上への階段を封鎖してあった「板バリケード」が 見事に崩壊している。
(やってくれたな・・・)

足場を確保し、屋上階段を上って行くと
上り切った踊り場にロン、その一段下にクマがいた。

私の姿を見ると
ロンは(怒られるかも、それでも良いから、この状態をなんとかして!)と
低い姿勢ながら、真直ぐな眼差しをコチラに向け、前脚をジタバタとさせいる。
「下りられなくて鳴いていたの?」

悪戯心に、探究心。
(連れがいれば、怖いモノ無し)のつもりだったらしいが
行きは良い良い、帰りはなんとやらである。

箱など1〜2段の段差は、軽々と上り下りの出来る2頭だが
連続する段差の階段。

三角板のカーブ部分は、決して足場が良いとはいえない。
上り切って、はじめてその怖さに気付いたのだろう。

1頭1頭抱えて、2階へ下りる。

屋上階段を封鎖しながら
「もう駄目だよ。階段の上り下りはまだ早いよ。」
などと声を掛けるのだが、理解しているとは到底思えない。
まあ、気休めだ
(またやるだろう)の前提で、「心構えの呪文」と捉えておこう。

数時間後。

案の定、2頭はまたバリケードを突破。
そして、ロンの大鳴き

再度、屋上階段へ向かい
ロンを抱え下り、次にクマを迎えに行くと
クマは途中まで自分で下りてきている。

「お前、何故?!」

私の姿を見ると(抱っこして下ろして〜)と、甘えて見せたが
確かにクマは、自力で階段を下りる事が出来る。
つまりクマは
階段を下りられずに大鳴きするロンに、寄り添っていたと言う事か?

確認したい所だが、残念ながらその術は無い。
しかし状況から、そう思わざるを得ない。

「クマちゃん、お前優しいね。」

ヤンチャ坊主達の悪戯に、ギョエーッとなる毎日だが
こうした ほんの少しの成長を見て取った時
嬉しくなるのも事実である。

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2006年05月01日 23:23に投稿されたエントリーのページです。

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