通学路となっている、周辺の道路。
中学生くらいの男の子達が、ワイワイと家路につく途中
A君(仮名)が『ポチ!ポチ!』とホタルを呼ぶ。
B君(仮名)『この犬ポチって名前なの?』
A君(仮名)『知らない。けど、呼ぶと来るし。』
私「・・・(苦笑)」
私は犬達周辺の雑用をしながら
静かに男の子達の会話に耳を傾けていた。
ホタルは柵から身を乗り出し、男の子達から撫でてもらっていたようだ。
A君(仮名)『カワイイよなー。コイツ』
C君(仮名)『!(私に気付き)誰か居るよ!ねぇ、誰か居るってば!』
C君の声に、皆そそくさとその場を離れ、行ってしまった。
可愛がっていたのだから、住人にそんなに驚かなくても良いと思うんだが・・・。
居ないと思っていた人が実は居て、なんとなくバツが悪い感じだったのかな?
まぁ・・・解らないでもないが。
「ポチ、良いコ良いコしてもらったの?カワイイって言ってくれたよ。
良かったね、ポチ。」
私に「ポチ」と呼ばれて困惑顔のホタルであった。