毎日があっという間に過ぎて行く。
仕事も忙しくなって来た。
廻りはギュンギュンと、変わりないスピードで進んで行く。
時は正確に、無情に過ぎて行く。
でも、私の時間は止まっているのか、その速さについて行くのがやっとだ。
今後の運営や、その内容、形にしたい事残したい事など
アイディアは浮かぶのだが
何をする気力も無く、ポッカリと心に大きな穴が空いている。
全部消してしまいたいと思う時さえある。
今はただ
確実にやらなければならない仕事に
自分にむち打って、ようやく動いている。
17年という月日は、長かった。
思えば、介護期間は濃密な時間だった。
最期に密接に向き合えたのは、良かった事なのかもしれない。
その分、喪失感も大きいが。
毎日、小さな思い出が胸を締め付ける。
習慣化された動きに、愕然とし落胆する。
ちょっとした動作に想いを重ね、涙が伝い落ちる。
(これではいけない)と思いながら、パッと忘れ去る事などできよう筈が無く・・・。
至らなかった自分を責めたり
(いや、ダニーは苦しみや痛みから解放されたのだ。)と思ったり。
毎日、自分の中で葛藤が続く。
主の居ないダニーの犬舎の方へ、よく目をやるホタルに
「ダニーさんは、遠くに行ったんだよ。先に行って待っていてくれるよ。」
と声をかけ
これまであまり遊べなかった分、沢山遊び撫でる。
日を重ね、私もそう思う事にした。
アチラで元気に走り回っている事を祈ろう。