少しの間、全部手放して、気持ちに任せてみた。
ダニーが使う筈だった紙おむつ。
亡くなる事等考えもせず、沢山買い込んであった紙おむつ。
入れ替わる様にして、今度はナナが使う事になった。
少しずつ、その数が減って行く。
これで良いのだ。
机周辺を整理していたら
ダニーメモが山の様に出て来る。
犬達の体調や、その日にあった出来事等、時に絵入りで記されたものだ。
一枚一枚、撫でる様に懐かしみながら読む。
涙が出ても、哀しみの涙ではもう無い。
「会えて良かった」と
「お世話できて良かった」と
ギュッと抱き締める。
ココには宝物が詰まっている。
PCの壁紙には、ダニーの写真を設定してある。
しっかりと立ち、真直ぐにこちらを見詰める写真だ。
応えない写真に向かい、考える事もシバシバ。
(オイ、どうだ?元気にやっているか?ジジよ。)
今頃、ご飯鱈腹食べて、走り回っていることだろう。