100を数えた日から
ホタルは凛の好きだった玩具「チュゥチュゥ」を
好んで選ぶ様になった。
勿論、これまでも遊んでいたのだが
遊び好きで気の多いホタルは
数ある玩具を、取っ替え引っ替えする事が多かったのに
何故「その日から、チュゥチュゥ一筋」になったのだろう?
変化は他にもある。
凛が自室の外開きの扉の向こうでコテッと寝てしまい
出るに出られない事が多々あったw。
数日前から
ホタルが同じ様に、扉の向こうで寝ている。
これまで、そんな事をした事はなかったのにね。
「ちょっとー、ホタル、出られないよー」
「あのー、ホタさん?出たいんですけど…」←敬語w
「起きてけれ〜〜〜〜!!!」
このやり取りは、くすぐったい記憶。
今も静かな寝息が聴こえてる。
扉を蹴る、爪の音が懐かしい。
そんなアレコレで
(チョコッと里帰りでもしているのかな???)
なんて、思ってしまう。
また暑い夏がやって来る。
夕刻の風に涼を取りつつ
ゴロンと横になったホタルのお腹を、団扇で扇ぐとするかねぇ