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嵐のドタバタ

昨夜からの大雨は強風を伴い、嵐となっていた。
唸る強風に、じっと小屋に居られるホタルではなかろう。
見れば、案の定ずぶ濡れで、大粒の雨に目をシバシバさせている。

小屋の奥で丸くなっていれば良いモノを
小屋裏や、防風板(?)裏の隅にチンマリうずくまって、強風に怯えていた。
生温い風だ。
体温の高いホタルを小屋に入れドアを閉めたら、蒸し風呂になってしまうだろう。
幌付きトラックの出番だな。

合羽を着込んでホタルを迎えに行くと
お出掛けと勘違いして、大喜びでトラックに飛び乗るホタル。

バスタオルで躯を拭こうとするが、遊んでもらえると思ったのか
バスタオルをガブリとくわえ、嬉し唸りで引っ張る引っ張る
「だから、違うってば。プハ、飛沫が飛ぶから、躯を震うなってばヨ・・・。」

天井の低い幌内で悪戦苦闘。なんとか落ち着かせて、タオルドライ。
水を備えて・・・玩具も3つ傍に置く。
「風邪をひいたら辛いからね、我慢するんだよ。皆、心配しているからね。
 雨、風が止むまでの辛抱だから、おとなしくしているんだよ。」
ダニーも雨に当たり、躯が濡れていたためタオルドライ。


夕刻、Madam Aが「ホタルがリードごと居ない!」と悲鳴をあげる。
丁度談笑していた、兄と私。『え?』
あぁ、そうか。Madam Aには、知らせていなかったナ・・・。

トラックにホタルを移した事を告げると
Madam Aの緊張は解け、フニャーっと笑顔に。
幌から顔を出すホタルを見て、「はぁ〜、良かった。」と心底安心した様子。

雨は止んだが、相変わらず風が唸っている。
ホタルは今夜、このままトラックの荷台で過ごす事に。

さて、昨日お腹が緩かったダニー。
全快とまでは行かないが、お腹の調子はだいぶ良くなって来た。
温かい食餌を与えて、タオルドライ。
「頑張れ、頑張れ。野生の力で乗り越えろ、ダニー。」

頭部付近を拭いていると、ダニーは私の顔に鼻チョンをしてきた。
言葉が通じ合えばな、と思う時はこんな時だ。

タオルやベッドカバーを洗っている間
ダニーは静かに傍に座り、私の作業を見詰めていたのだが
風にユラユラ揺れるロープを目にすると、鼻先で追いかけはじめる。

「へぇ、そんな遊びもするんだ。可愛いじゃん。」
歳を重ねて遊ぶ事が減っていただけに、新鮮な思いがした。
歳の割に元気なダニーも、15齢。

私は手を止め、記憶に焼きつける様にダニーを見詰めた。

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2004年04月27日 23:10に投稿されたエントリーのページです。

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